2009/11/06(Fri)




そもそも時代設定が1920年代のアメリカ、ロスアンゼルスなんです。
そして、この映画は実話に基づいている映画なんです。私は春のアメリカアカデミー賞の発表の時に監督賞の部門でクリント・イーストウッドがノミネートされてると言うことぐらいしかあたまにありませんでした。あの時は、日本のおくりびととつみきの家が受賞してアカデミー賞が身近な感じになってこの映画も見たいなあと思っていましたが、ミリオンダラー・ベイビーの方を見てしまったような気がします。予告編では、かなり複雑なストーリーだなぁ結末はどうなるのかなあと思う程度でした。

電話交換手の主任をしながら、子どもを育てているシングルマザーのアンジェリーナ・ジョリーの息子がある日いなくなります。すぐに警察に連絡するのですが、警察では、子どもがいなくなった場合24時間たってから捜索するのだと冷たく言われます。ぼろぼろになる感じで探し回るのですが見つからないのです。5ヶ月たって、警察の少年課の警部が職場にやってきて子どもが見つかったと告げます。しかしそれは、アンジェリーナの探していた息子ではなかったのです。ここらあたりからだんだんとイライラする展開になります。これが実話に基づく映画だと言うことがわかっていたから、仕方ないと思いながらこのイライラ感に堪えられますが、フィクションなら頭に来る感じです。やってきた警部がすごい事なかれ主義なのです。自分の失敗を隠蔽するために大量殺人事件までなかったことにしようとするのですから。あまりにも警察を悪く描いているので「ほんまかいな」などと思ってしまいますが、実話なのですからすごい話です。
そんな彼女を救う人が現れます。
この下の写真の男の人ジョン・マルコビッチ扮する牧師さんです。

これ以上内容を書くとネタバレしそうなので控えますが、この映画の主題は「とりかえっ子」大江健三郎かなあ、そんな小説がありましたよね。その「チェンジリング」ではなくて、むしろそれが発端であって、アメリカにおける女性差別の歴史みたいなところにあったようですよ。
最後の方でジェイソン・バトラー・ハーナー扮する殺人犯が公開の絞首刑になるシーンがあります。
この犯人役の俳優さんどこかで見たような気がして調べてみたのですが、わかりませんでした。ただこのときの演技はよかったですよ。きよしこのよるを歌いながら、床が抜けるのです。
丁寧な映画作りでじっくりと見ることができる大作ですよ。
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2009/10/18(Sun)



今回の映画も1979年の映画なので映画の写真が全く見つかりませんでした。仕方がないのでテレビ画面をデジカメで撮ってみました。
上手な人はもっともっときれいにとって美しくアップするのでしょうが、まだまだ素人ですのでお許しください。
少年と父親が北アフリカを船で旅をしています。この船には真っ黒な野生の馬が乗っていました。少年は閉じこめられた黒馬に角砂糖を食べさせて、馬の見張りの人ににらまれます。その船が嵐か火事かで沈没してしまいます。海に投げ出された少年は海に飛び込んだ黒馬に助けられて無人島に漂着します。

野生の馬なので人にはなじめずすぐにどこかへ行ってしまいますが、ガラガラヘビに襲われそうになったときにはどこからともなくあらわれて少年を救ってくれます。うまの方がシャイなんですね。
やがて一人と一頭は広い島のなかでたった二人なのですから、接近してきます。左のちょっと見にくい写真が少年が黒馬に餌をあげたときの写真です。
その後追いかけっこをしたり、、水の中で泳いだり、最後は馬の背に少年が乗って浜辺を、山の斜面を、島の中を疾走してくれます。
やがて通りかかった船に助けられ、少年だけボートに乗せられるのですが、黒馬も海に入って追いかけてくるので仕方なくつり上げて船に乗ることができ二人一緒に助けられます。
アメリカに戻り少年とおかあさんは、家の庭で黒馬を飼い始めます。がいろいろとあって、最後には競馬のレースに出ます。このシーン迫力があって面白かったですよ。フランシス・コッポラの製作総指揮というだけあって映像と音楽がマッチしていて楽しい気分にさせてくれます。特に馬と心が開いてきたときのダンスのシーンよかったですねえ。
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2009/10/16(Fri)



1977年のイタリア映画です。舞台は、サルディーニャ島です。
イタリアのどこにサルディーニャ島があるかといえば、下の地図を見てください。

コルシカ島と並んでイタリア半島の西にある島です。
ガビーノ・レッダっという言語学者が書いた自伝小説をもとにして、タヴィアーニ兄弟が監督をして制作した名作らしいです。
冒頭に作者であるガビーノさんが登場し、パードレ役の役者さんに「そういう風に木を持って入ってきました」と話かけるシーンがあり、パードレがガビーノ少年が勉強している教室へ押し入って映画が始まるのです。
押しかけられた担任の先生も一応は反論するのですが、父親の勢いに負けたのか、最後にはガビーノ少年に{みんなより一足早く社会に出るのですねえ」と何とも言えぬコメントを残します。
ガビーノ少年はやまに入って羊飼いをするのです。
この時代この地方は家父長制度が色濃くて、父親の権威がすごく強いのです。
ガビーノは小学1年生の途中から学習する権利を父親から剥奪され、山の上での羊飼いになります。
父親に逆らうことは許されず、恐ろしい体罰が待っています。木の棒で叩かれるのです。この父親は子どもが小さくても容赦をしません。ふらふらになって気を失うまで叩くのです。

かなり古い映画なので、画像が見つからずビデオテープのジャケットかと思うのですが、右側に父親が息子ガビーノを打ち据えている写真がありましたのでお借りしました。
小学一年生の時に学校から引きずり出され、山に登って仕事をしたので彼は字が書けず、、しゃべる言葉も方言だけでした。20歳を過ぎてから友人たちと、ドイツの市民権を得てドイツ移住を企てるのですが父親のサインがなく失格になり故郷にもどります。
この後、父親からの提案で軍隊に入り中学、高校卒業資格を取り、大学へと進みます。
この主人公であるガビーノが、そんな暴力的な父親を否定することなく、それがあの島では普通であったと述べているのです。
パードレはイタリア語で父親、パトローネは主人という意味だそうです。
下の写真が、タヴィアーノ兄弟です。
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2009/10/11(Sun)



「アビゲール・ブレスビン」何度も書いているのに未だにフルネームが覚えられないむずかしい名前ですね。予告編では、この子が主役かなあと思いましたが、主役はやはりキャメロン・ディアスですねえ。
アメリカでベストセラーになった小説の映画かと言うことらしいですが、この本は知りませんでした。勉強不足で恥ずかしいです。
「リトル・ミス・サンシャイン」の時は本当に小さかったのですねえ。そのあと「幸せのレシピ」とか「幸せに1ページ」とかに出てるのを見ました。ホント、芸達者!

ハナ役のキャメロン・ディアスの3人の子です。中央が一番上のおねえちゃんで白血病にかかるのです。そのために両親は最善を尽くすのですが、ドナーが見つからないのでとうとう医者のとっておきの策と言うことで妹を遺伝子操作をして作るのです。臍帯血移植に一つの可能性があったようですか、それもうまくいかず妹のアナはとうとう弁護士を訪ねて姉のための臓器移植をやめてほしいと訴えるのです。

この人がアナが依頼した弁護士さんです。勝率90%以上を誇り、テレビでも宣伝してるというので有名な弁護士さんという設定なんです。
映画を見終わってからアナがどうしてこの弁護士さんを訪ねたのか、全体がわかってからじっくりと考えると、「みんな可愛いなあ」としみじみ実感しました。詳しく言いたいのですがネタバレになるので控えます。
この部分は映画を見て考えてみてください。
それからこの人にも秘密があります。アビゲールさんとこの人との絡みのシーンがすごくいいと感じました。

この左の人がお姉ちゃんの恋人です。白血病同士で心惹かれあいます。この俳優がまたかっこいいのです。
キャメロン・ディアスがよかったですね。お父さんがサラの反対を押し切って家族みんなでビーチへ行くシーンがあって、あとから父と娘の間に割り込んでいくときの表情がよかったです。
それからこの映画、面白いけど泣きますよ。隣からも前からも鼻をすする音が聞こえてきます。無理矢理泣かすのではなくて、わからないうちに涙が出てしまうのです。
白血病の怖さも教えてくれますが、命と向き合って人の優しさや生き様をかんがえさせられました。
この秋の名作ですね。
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2009/09/23(Wed)



9月19日の土曜日から9月23日の秋分の日まで一般サラリーマンは5連休になりました。テレビやラジオではシルバーウィークと喚び、高速道路もこの連休は千円になったせいかかなりの渋滞だったらしいです。
30年ぐらい前に日本人は働き過ぎだというバッシングを受けて祝日を増やしたり、祝日と祝日の間の日は休日にするとか、ハッピーマンディーということで日の指定されない祝日を月曜日に動かしたり、様々な手だてを取りました。それらの施策の影響がこのシルバーウィークを生み出したそうです。何が言いたかったというと、私自身も、人並みに連休をすごそうしたわけです。まず土曜日に「プール」を観に行きました。 そして月曜日の敬老の日に兵庫県立美術館へ「だまし絵展」を見に行ってきました。

電動車いすに乗っている知り合いの人から教えられました。インターネットで調べてみるとかなり面白そうなので出かけることにしました。ところが芸術の秋、たくさんの人が見に来ていてチケットを買うのに行列を並び、やっとチケットを買って3階へ上っていくと、建物の周り、つまり外のベランダをグルーッと回るようにまたまた行列がありました。ただ日向の部分は行列しなくてもいいように日陰の部分を並ぶようには配慮されていました。約一時間並んで歩いたあと、やっと中へ入りました。入場制限をしている割りにはものすごい人でじっくりと見て回ろうとすると動きのない人の列の中に入って我慢するしかありませんでした。
面白い絵にはちょっとした解説があり、それぞれの画家の私たち絵を見る人をいかにだますかという努力の跡が伺え、すごく楽しい展覧会でした。時間がかかったのとくたくたになったのを差し引け場の話ですが。
そこで、本日はこの映画です。今から20年前の映画なんです。永瀬正敏と工藤夕貴が出ているのに洋画なのです。ジム・ジャームッシュという監督の3話オムニバスのような映画なのですが、それぞれの話が微妙に絡み合ってて、それにもかかわらずそれぞれバラバラの物語が展開するというちょっと知ったパズルみたいになっているのです。まずテネシー州メンフィスの町にはるか日本の横浜から若い二人が列車でやってきます。大きな赤いカバンに横木を渡して二人で前と後ろを持って歩くのです。

二人が泊まるホテルの従業員です。この二人のホテルマンは3つのお話をつなぐ重要な存在です。つまりこのメンフィスの一泊22ドルのホテルに宿泊した人たちで繰り広げられるお話なんです。それもその日一晩に起こる話なんです。DVDのパッケージには「メンフィスを舞台に24時間のなかで展開する 時のコメディーです。」とありました。行き先の定まらない列車のように、それぞれのストーリーがどう流れていくのか、ストーリーがあるのか、ほんとうにエルヴィスの幽霊なのか?それぞれが一つの列車に連結されて進んでいくとも書かれてありました。冒頭に書いた「だまし絵」のような遊びの感覚がこの映画にはあるのです。
あまり知られていないように思ったのですが(私が知らなかっただけかも)ジャームッシュという人は20年前にこんなしゃれた映画を作るなんてすごい人なんですよね。まだまだお元気らしく、新しい映画がごく最近封切られました。『The Limits of Control(原題)』という映画で今インターネットで見ると工藤夕貴が20年ぶりにジャームッシュの映画に出てるということで話題になっているそうです。
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