2009/06/20(Sat)
傾城恋飛脚 新ノ口村の段
6月12日 (金) 6:30 開演の「社会人のための文楽鑑賞教室」へ行ってきました。
通常の舞台とはちがって社会人が週末の金曜日、仕事帰りに文楽を楽しむということをスタンスにした公演でした。
仕事の関係で阪急高槻市から梅田行きの快速電車に乗り、阪急淡路駅で天下茶屋行きに乗り換えて、日本橋に向かいました。
『降りたらすぐ分かるよ』という息子の言葉を信じて、電車を降りて真ん前を見ましたがすぐには分からず案内板を探して、最寄りの出口が何番かを見つける作業をしました。
日頃から、電車に乗り慣れていないものにとってこういった作業がかなりしんどいのです。
特に早めに行ってどこかで夕食を食べようと考えていたので、それも昔なつかしい丸福に行ってコーヒーとトーストを食べようなどと考えていたので時間的にも余裕がなかったのです。
出口が分かるとあとは大きな看板に誘導されて地上に上がり、イカ焼きの店を左手に見てとりあえず劇場を目指して何メートルか歩きました。
考えてみると、この千日前通りはよくクルマで走っているのでこの比較的格調高い国立文楽劇場の建物はよく目にしていました。黒川紀章さんの設計だそうです。
正面から入って向かって左側のエスカレーターを二階へ上がるとチケット切りの人達がいたのですが、おなかが空いていたのでそのままチケットを渡さず、1階に降りて正面向かって右側の奥にある食堂を目指しましたが、15分で食べられるメニューが見つけられなかったので、正面入ってまっすぐのところにある文楽の資料室のような部屋を見学しました。人形の首の作り方や、落語『寝床』でよく話耳にした浄瑠璃の床本などを見て回りました。いい時間になったので、そのまま(おなかが空いたまま)エスカレーターで2階に上がり、いよいよ会場を目指しました。ところが入ってみるとロビーがあり、たくさんの人がそこでお弁当や、サンドイッチを食べているのです。そこでサンドイッチかおにぎりを買って中で食べようかと考えたのですが、ロビー以外では飲食禁止ということが分かり、断念しました。
前から6列目、左から4席目ということでかなり左側の座席でした。席に着くとすぐにアナウンスが始まり、ロビーの客に中に入るよう促していました。幕が開くと、正面右側に太夫と三味線が3人ずつずらりと並び演奏が始まりました。太夫というのは語る人で三味線は伴奏をする人のことでお互い対等な立場で競演しながら、義太夫節を組み立てていくそうです。
二人三番叟という人形が2体出てきて舞台中央で踊り回りました。一つの人形に3人の人形遣いが付くので、合わせて6人がかなりのテンポで動き回ります。途中、人形が疲れて暑くなって身体に風を入れてさますような仕草を見せるのですが、見ているうちに本当に人形がへとへとになっているように感じられてハッ我ながら驚いてしまいました。
そのあと、太夫の方と、三味線の方一人ずつからかなり面白おかしい解説があり、楽しく学習できました。解説の最後には3人の客が舞台に上がって人形を動かすのですが、右手と左手を動かして両手を合わすことがものすごくむずかしいことが分かりました。

最後にこの新ノ口村の段が上演され、雪の降る新ノ口村fでの父と子の悲しい対面と別れという、悲しいお話でしたが、見ていて本当にきれいな舞台でした。右側の床で太夫が語り、それを聞きながら人形が動いているのですが見ていると本当に人形が動いてしゃべっているような気がしました。
太夫の語り口がわかりにくいということからなのか、舞台中央の上の方に字幕が付くのですが、私はあれを見ると人形から目が逸れてしまうので時々見る程度にしました。
太夫の語りは慣れてくると本当に聞いていて心地よく耳に入ってきましたよ。今度はじっくりとお芝居にはまってみたいですね。



